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                  <実録>業者さんに騙された!!(番外編)

雨漏り発生!!

■雨漏りの連絡が入る

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ある雨の日、私が保有している3階建ての1棟マンションの1階に住む入居さんから連絡が入りました。「出窓の上の方から水が垂れてきます。今すぐ何とかして下さい」。

実はこれは、私が最も恐れていた事態でした。雨漏りはこれまで経験がなく対応の仕方も分かりません。しかし、事態は一刻を争います。 マンションでの雨漏りは原因の特定が難しいと聞いていたので、確実に対応できる業者さんを探したところ、 「雨漏り水漏れは最新のサーモグラフィで原因特定から補修まで一貫して行うことができます」という業者さんをネットで発見し、こちらに依頼することにしました。






■業者さんが調査を実施

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雨漏りが初めての経験だったので、どのように調査するのか興味があり、私も調査に立ち合うことにしました。 物件に到着すると既に業者さんが待っていました。 雨漏りの修繕はどれだけの金額になるか分からず、ちょっと不安だったのですが、業者さんは人柄も良く誠実そうな感じで安心しました。


入居者さんから聞いた状況を私の方から説明して調査が開始しました。 業者さんはまず建物の周りを調べ始め、次に問題の部屋にお邪魔して雨漏りの状況を確認し、 更に建物の外に出て脚立で出窓の屋根を確認しました。そして 「出窓の屋根部分が老朽化で剥がれており、これが雨漏りの原因です」と原因を特定しました。 さすがはプロと思うと反面「最新のサーモグラフィ」が登場しないことに話が違うなぁという気持ちもありました。



■修繕について

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今回の雨漏りは1階の出窓の屋根部分と判明しましたが、マンションの2階、3階も同じ造りです。 業者さんがマンションの上に登り確認すると、やはり同じように痛んでおり雨漏りは時間の問題とのことです。 そして個々に対応すると調査費用や人件費が高くなると言われ1階から3階までの修繕を勧められました。 私も入居者さんに被害や迷惑がかかるので、1階から3階までまとめての修繕をお願いしました。


修繕は1階から3階まで足場をかけてのちょっと大掛かりな作業となりました。

  費用:194,400円(税込み) 

正直なところ、この金額が高いのか安いのかも判断がつきませんでしたが、作業が完了でひと安心しました。


同じ部屋の同じ出窓で雨漏り再発

■雨漏り再発の連絡が入る

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修繕から1ヶ月と経たないうちに前回と同じ入居者の方から連絡が入りました。「前回と同じ出窓で雨漏りしているんですけど!」。 原因調査にも協力したのにどうなっているんだと大クレームです。

慌てて修理した業者さんに連絡すると「今日は都合が付かないので入居者さんと日程調整して確認に行きます」とのこと。 その旨を入居者さんに伝え、一次対応は完了しました。 


数日後、入居者さんから連絡が入り、業者からなんの連絡もないとのこと。私から業者に電話すると「すみません。すぐ連絡します」。 これが数回繰り返され、やがて電話に出なくなりました。

入居者さんからの催促もあり、その業者さんの事は一旦あきらめて他の業者に依頼する事にしました。


■別の業者を探す

サラリーマン大家,良波,良波直哉,ヨシナミ,良波直哉

急いで別ので業者さんを探しました。

その中で、雨漏りの修繕の費用がどれだけなのか分からない方が多いということで、 雨漏り対策の適正価格を明示している業者さんがいました。 実際の雨漏りの事例を元に、画像と修繕費用を紹介している点も好感が持てました。 依頼者の不安な気持ちを理解できる業者さんと思い、こちらに依頼する事にしました。







■再び原因を調査

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今度の業者さんも建物の周りを調べ始め、次に部屋の中を確認しました。 この日は雨漏りしていないため、部屋の中では入居者の方から状況を聞くだけになりました。 再度外回りを調べ始めた業者さんは、外壁に取り付けられている配管にさわって 何かに気が付いたように脚立を使って配管を確認し始めました。 そして配管を壁に止めているビス(ネジ)が錆びて抜け落ちそうになっている箇所を見つけたのです。

業者さんはここが怪しいと判断し、入居者の方に一声かけてから、問題の配管の部分にホースで水をかけ始めました。 そのままの状態で待つこと15分、入居者さんから「雨漏りしました」の声が。 本当の原因がようやく判明しました

■修繕について

業者さんに修繕方法を聞いたところ「ビスの交換です」とのこと。

念のため全てのビスの交換をお願いし 費用は¥27,000(税込み)でした。

騙されて学んだ事

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■なぜ騙されたのか?

ネットで検索した良し悪しの分からない業者を選んでしまったこと、そして 業者が見た目だけの状況証拠で特定した原因を信じてしまったことが原因です。 また、「最新のサーモグラフィ」を全面にアピールしている業者を選んだのに そのサーモグラフィでの確認をしないことを指摘できない自分の心の弱さも原因のひとつです。

■騙されないためには

業者さんには業者さんのネットワークがあり、よい業者さんには業種が違っても良い業者さんの仲間が大勢います。 なぜなら、不動産関係はクロスやフローリング、水回りなど多くの業界の業者さんが関係するからです。 このため、ひとりの信頼できる業者さんとの出会いを大切にすることで、何かあった場合に他の業者さんを紹介して貰えます。 仲間内から紹介された仕事で半端な事は出来ないともおっしゃっていました。

そのためにも業者さんは専門技術を持ったビジネスパートナーとして敬意を払い、意見交換しながら修繕を進めることが大切です。

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