●政府の観光ビジョンとは 内閣総理大臣・全閣僚が参加する閣僚会議にて「観光立国実現」実現のための政府の今後1年を目途とした行動計画です。 政府は訪日外国人旅行者数などの目標を定め予算配分や施策を実施しています。 ・訪日外国人旅行者数の目標 2020年:4,000万人 2030年:6,000万人 2020年オリンピックは通過点に過ぎません 引用元: 観光ビジョン実現プログラム2019
●観光ビジョン関係の平成31年度当初予算の概要 - 30年度に比べ31年度は大幅な予算増となっています。 - 2020年オリンピック費用として最大1兆6500億円の予算が計上されています。 この予算もインバウンド事業の強い追い風です。 引用元: 観光ビジョン関係の平成31年度当初予算等について(概要)
① 外国人が真の意味で楽しめる仕様に変えるための環境整備 ・多言語対応、Wi-Fi環境等のスピーディな整備 ・MaaS (モビリティ・アズ・ア・サービス:マーズ) 、観光地までのアクセス(バス・タクシー・レンタカー等)の充実 ・「稼ぐ」旅館・ホテルに向けた生産性向上(1人が複数業務を兼務できるシステム構築など)、外国人人材活用等 ・昨年9月の「非常時の外国人旅行者の安全・安心確保のための緊急対策」の確実な実現 ※ MaaS:鉄道・バスなどを一体的に検索・予約・決済できるシステム 詳細は → こちら ② 地域の新しい観光コンテンツの開発 ・「日本博」を全国各地で開催し、国宝・重要文化財の展示・活用などを実施 ・国立公園の滞在環境の向上(民間カフェ等の導入など)、自然体験コンテンツの充実(マリモツアーなど)等 ・公的施設の公開時間延長(皇居東御苑など)、民間活用(新宿御苑の民間カフェの導入など) ・三の丸尚蔵館の展示スペースの抜本拡大(2025年全館開館予定) ・東京国立博物館改革とその横展開、国等が有する地方ゆかりの名品の地方美術館・博物館等での展示拡大 ・「農泊」らしい農家民宿や古民家の整備、農業体験などのコンテンツの充実 ・リビング・ヒストリー(文化財について、歴史的な出来事や当時の生活を再現する新たなコンテンツを開発) ・城泊・寺泊、グランピング(規制緩和、好事例の横展開) ・スノーリゾート活性化・旅館再生(多言語対応、設備更新の金融支援等) ・クルーズ客の満足度向上に向けた体験プログラムの開発や地元商店街への誘導など ・ナイトタイム(夜間に楽しめるイベント、交通手段確保) ・観光列車、サイクルトレイン等の導入促進 ・医療ツーリズムの推進 ③ 日本政府観光局と地域の適切な役割分担と連携強化 ・自治体・観光地域づくり法人の役割の明確化 ・日本政府観光局が各地域の情報・魅力を海外に向けて一元的に発信するための体制強化 ・日本政府観光局が各地域に提供するデジタルマーケティングの強化 (ウェブサイトの閲覧履歴等を分析して各国や分野別の関心や傾向をつかむ) ・欧米豪を中心とするグローバルキャンペーンの東アジア(中・韓ほか)などへの強化 ・更に幅広い地域からの誘客に向けた新市場開拓(中東、中南米) ④ 出入国の円滑化等 ・顔認証システムなどによる出入国の迅速化 ・ビザの戦略的緩和、免税店拡大(電子申請の支援) ・空港の発着回数増(羽田:4万回、成田:4万回)、那覇空港第2滑走路新設、海外からの地方空港への直行便の就航促進 ・観光地の混雑対策(観光スポットの混雑状況をスマホで閲覧できるシステム、早朝時間帯の活用など)